よくある質問

始めて聞く、ヒブって何ですか?

  1. ヒブ(Hib)は、 インフルエンザb型菌(Haemophilus influenzae type b)の略称です。
    2歳以下の赤ちゃんによく細菌性髄膜炎を起こす細菌です。
  2. ヒブはインフルエンザという名前が付いていますが、ウイルスで起きるインフルエンザの発症とは何の関係もありません。
  3. ヒブは細長い形をした細菌で桿菌といいます。(写真参照)
    髄液のような酸素の少ない環境で、よく増殖します。

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世界に遅れる日本の予防接種制度

  1. 欧米先進国では、百日咳、ジフテリア、破傷風、ましん、ふうしん、おたふく風邪、水ぼうそう、インフルエンンザ菌、肺炎球菌、ポリオ、日本脳炎、B型肝炎等の12の病気に対して公費で無料接種しています(無料の定期接種制度)
  2. 日本では、百日咳、ジフテリア、破傷風、ましん、ふうしん、ポリオ、結核(BCG)、日本脳炎の8疾患のみが無料の定期接種で、インフルエンザ、おたふく風邪、水ぼうそう、B型肝炎は任意接種で接種費用は全て自己負担です。
    そのため接種率が低く病気の流行を無くすることが出来ていません。
    これまでインフルエンザ菌、肺炎球菌などのワクチンは、これまで輸入接種さえ認められてきませんでした。

ヒブワクチンの定期接種化への取り組みがなぜ必要なのですか?

  1. ヒブワクチンの接種費用は、4回で28000円になり高価です(7000円×4回)
  2. ヒブワクチンの接種率を80%以上にしなければ、ヒブ髄膜炎の根絶は難しい
  3. そのため国に対しヒブワクチンの定期接種化を早期に実現する予防接種法の改正を求めていく市民活動が必要であると考えます。

ヒブワクチンにはどのような副反応がありますか?

  1. 殆ど重篤な副作用のない安全なワクチンです。
  2. アクトヒブは世界中で1億5000万人に接種され重大な副反応は報告されていません。
  3. 小さな副反応のみ(発熱などの全身症状は皆無)接種部位の腫れ、発赤、痛み
    米国5~30%、日本5~44.2%
    基本的には三種混合ワクチンの副反応と同じ
  4. 任意接種ワクチンによる健康被害には、医薬品医療機器総合機構法に基づく公的制度により救済されます。

ヒブワクチンは何時からどのようなスケジュールで接種するのか?

  1. ヒブ髄膜炎は3歳未満、特に0~1歳児に多発することと、現在使用されるヒブワクチンは2歳以下の乳児にもよく抗体を作らせることが出来ます。
  2. 日本で接種が認可されるヒブワクチン(アクトヒブ)は、生後2ヶ月以上の乳児には3回接種、1年後に1回追加、計4回接種します(0.5ml/回)
  3. 生後7ヶ月以上の乳児が接種する場合は最初の接種を2回を実施、1年後に追加し計3回にする。

世界のヒブワクチン普及状況とその予防効果はどうですか?

  1. WHO(世界保健機構)は、1998年ヒブワクチンを乳児へ定期接種(全ての乳児に公費無料接種)するように勧告し、現在は120カ国が定期又は任意接種を行っています。(図1参照)
  2. 北欧のフィンランドでは年間80~100名のヒブ髄膜炎が発生していましたが、1986年からヒブワクチンの接種を開始し1991年から髄膜炎の発生は皆無となりました。(図2参照)

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ヒブ髄膜炎を予防するよい方法はないのですか?

  1. あります。ヒブワクチンが開発され予防に利用できます。
  2. 最初のヒブワクチンは1960年代に米国で開発 され、1985年から2歳以上の子どもに定期接種 されるようになりました。
  3. 1991年からは2歳以下の乳児にも効果のある 改良型ヒブワクチンが開発され2歳以下の子ども達にも定期接種出来るようになりました。
    米国では1996年以降ヒブ感染症は1/100以下になりました。

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ヒブ髄膜炎はどのように診断するのですか?

  1. 髄膜炎の診断には髄液検査が必要です。赤ちゃんの腰の背骨(脊椎)の間に針を刺し入れ、髄液を抜き取り、髄液の中に細菌と炎症細胞が増加していないか確認します。
  2. また血液や髄液を試験管内で培養し、ヒブ菌を分離培養し存在を証明し、さらにどのような抗生物質が治療に効果があるのか細菌の感受性検査を行います。
  3. 髄膜炎の治療を開始する前に抗生物質が使用されたりしていると、ヒブ菌の分離培養が旨く出来なくなることがあり細菌性髄膜炎の診断が難しくなります。

どのような子どもがヒブ髄膜炎になり易いのですか?

  1. ヒブは鼻の奥(上咽頭)に常在し、血流の中に入り髄膜に侵入し、髄膜炎を起こします。
    健康な人の数%から10%がヒブを保菌しています。
  2. 生まれた時に母親からもらったヒブに対する抗体(免疫力)は、生後3ヶ月以上たつと自然に消えていきます。そのため生後3~6ヶ月たった赤ちゃんがヒブに感染し易くなりますが、誰が髄膜炎になるかを判別することは困難です。
  3. ヒブ髄膜炎の赤ちゃんの最初の症状は特徴的なものがなく、多くは不機嫌とか発熱・嘔吐などのかぜ症状と区別がつきません。痙攣などの症状が現れ髄膜炎と気づき治療し始めても、3日以上経過していると死亡したり助かっても障害を残し易くなります。

赤ちゃんの細菌性髄膜炎は、どのような病気なのですか?

  1. 脳を保護する髄膜に細菌が感染して起きる重い病気です。
  2. 最近のヒブ菌の6~7割は、抗生物質が効かない耐性菌になっていますので、治療が難しく重症化しやすくなっています。
  3. ヒブ髄膜炎は、小児人口10万人に8.6人発生すると言われています。
    道内では年間5~10名、日本全国では600名程度発生、30名が亡くなり150名が後遺症を残しています。
  4. ヒブワクチンの定期接種にかかる費用と、600名の髄膜炎患者の治療費と後遺障害者の医療・介護総費用を比較すると、ワクチンを定期接種する方が82億円少なくなるという経済効果があります。

  1. 50周年記念継続事業としての『ヒブワクチン接種促進運動』
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2010年6月7日